一般社団法人IT人材育成協会

Association for IT Human Resources Development

■受講対象:研修(社外/社内)担当講師及びその候補者


■研修目的:「教えない研修」の意味と有効性を理解し、ラーニングファシリテータとしての基礎スキルを身につける


■研修目標:①ファシリテーション技法の基本を知り、学習者の主体的な学びの支援・促進方法を理解/認識する。
       ②学習者を積極的な学習に仕向ける為の授業設計(レッスンデザイン)ができる。
       ③知識をそのまま伝授するのではなく、メタファーやアナロジーを活用した模擬授業を体験する。


■研修期間:2日間(ただし、与えられた課題(学習成果物)の提出をもって研修の終了とします)


■テキスト:FLBOK(Facilitative Learning Body Of Knowledge)梗概編


■前提知識:上記テキストを事前配付し、予め読んで戴いていることを前提とします。(←「反転学習」)

<第1日目> 

時間 内容 区分 備考
9:00 事務局挨拶   10分
9:10 オリエンテーション   90分
   ・研修の狙い/目的、進め方、スタディ(Study)とラーン(Learn)、ラーナビリティ 講義等 (30分)
   ・自己紹介(講師/参加者)    
   ・チーミング(コンセンサストレーニング) 演習 (60分)
10:40 人材育成スキル   80分
   ・インストラクションスキル、研修企画/開発スキル、マネジメントスキル 講義 (30分)
   ・講師の姿勢(スタンス)、ITスキルとコンセプチャナルスキル(育成ビジョンと研修コース)    
   <討議①>インストラクションとラーニングファシリテーションの共通点と相違点 討議・発表 (50分)
13:00 自己学習と促進学習   90分
   ・学習者の”気づき”を引き出す「教えない(自ら学ぶように仕向ける)研修」 講義 (40分)
   ・これまでに研究されてきた教授方法/学習方法、」理論や知見、提言    
   <討議②>何故「成人学習」や「経験学習」が研修の場で適用/応用されないのだろうか? 演習 (60分)
14:40 学習者の動機づけ   120分
   ・行動科学とモチベーション論、自己決定論、セルフエフィカシー(自己効力感) 講義 (60分)
   ・学習を促進する要因/阻害する要因、本質を伝える(メタファーとアナロジー)    
   ・ID理論とケラーのARCSモデル 演習 (60分)
   <演習①>模擬授業用ストーリーボード(=事前課題)の見直し、レッスンデザイン    
16:40 本日のまとめとアンケート(17:00終了)   20分

<第2日目>

時間 内容 区分 備考
9:00 1日目の振返り(アンケート・フィードバック) 講義 30分
9:30 ファシリテーション技法   90分
   ・ファシリテーションとは、講師の基本的な振る舞い、(1:1)×N 講義 (30分)
   ・問答法、対話と会話、質問と発問、文脈と即興性    
   ・コーチングとファシイテーション、インヒビション(抑制)    
   <討議③>ラーニングファシリテータの「やるべきこと」/「やってはいけないこと」 討議・発表 (60分)
11:00 PBLの理論と実践方法   20分
   ・問題解決学習(Problem Based Learning)を実現するには 講義 (30分)
   ・プロジェクト型学習(Project  Based  Learning)を実現するには    
   ・協調学習と集団力学(グループダイナミックス)、モニタリングとフィードバック    
  <演習②>午後の演習発表(模擬授業)に向けての準備(事前課題の再見直し) 演習 (20分)
13:00 講座の実践(ロールプレイ)   210分
   ・研修評価の新しい考え方(新カークパトリックモデル) 講義 (30分)
   ・エンゲージメント、レリーバンス(関連)、コンフィデンス(自身)、エンカレッジ(励まし)    
  <発表>模擬授業(見直したストーリーボードに沿った展開) 発表 (180分)
     ・一名当たり10~15分(発表5~10分+他者評価5分)想定    
       (MAX12名)    
      ・最後に総評    
16:30 提出課題について、研修のまとめとアンケート(17:00終了)   30分