一般社団法人IT人材育成協会

Association for IT Human Resources Development

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■受講対象:部下育成(新入社員を含む)に直接携わるOJTトレーナ及びその候補者<入社3~12年目想定>


■研修目的:部下の成長を支援・促進するために必要な知識とスキルを、自ら「経験学習」を体験しながら習得する。


■研修目標:①教育と学習の違いを認識し、学習を促進するためのファシリテーション能力を身につける。
      ②育成対象者(部下)のみならず、自らも含めてモチベート(動機付け)できる力を身につける。
      ③全体を見る目(=システム思考)を養うとともに、「学びの組織」とはどういうものかを理解する。


■研修期間:2日間(オプション:3~6ヶ月後の「フォロー研修」)


■テキスト:FLBOK(Facilitative Learning Body Of Knowledge)概要編


■前提知識:特に必要ありません(上記テキストを事前配付し、時間の許す範囲でお読み戴くという形をとります)

<第1日目>

時間 内容 区分 備考
9:00 事務局挨拶   10分
9:10 オリエンテーション 講義等 30分
   ・研修の狙い/目的、進め方    
   ・自己紹介(講師/受講者)    
9:40 学びのメカニズム 講義 60分
   ・教育界の大きな流れ(ティーチング⇒トレーニング⇒ラーニング)    
   ・学習モデルと学習理論(経験学習、成人学習学、変容的学習論、認知的徒弟制)    
   ・記憶のメカニズム(エピソード記憶、結晶性能力、心像)    
10:40 コンセンサス・トレーニング   80分
   ・対話の重要性、チーム学習、葛藤と合意形成、ポリティカルスキル 講義 (20分)
   ・自説を変える快感 演習 (60分)
13:00 プロジェクト演習【経験学習】Ⅰ<積極的な実践>   180分
   ・実践的な経験学習モデルとラーニングファシリテーション 講義 (20分)
   ・『システム構築提案書』作成(システム化の目的、導入期待効果、要件定義など) 演習 (160分)
   ・顧客要求の引き出し(問題発掘⇒問題形成)、システムドメイン(問題解決領域)の決定    
16:00 学びの組織 講義 40分
   ・5つのディシプリン(システム思考、自己マスタリー、メンタルモデル、共有ビジョン、チーム学習)    
   ・ダブルループ学習(学ぶとは行動が変化すること、学習2つのモード、改善と改革)    
16:40 本日のまとめとアンケート(17:00終了)   20分

<第2日目>

時間 内容 区分 備考
9:00 1日目の振返り(アンケート・フィードバック) 講義 30分
9:30 プロジェクト演習【経験学習】Ⅱ<具体的な経験>   90分
   ・「学び方を学ぶ」ということ、開放性と自立性 講義 (10分)
   ・『システム構築提案書』作成の続き~発表準備 演習 (80分)
11:00 学習成果物の発表 発表 60分
   ・コンペティション(システム構築提案の妥当性評価)    
   ・成功体験と失敗体験、達成体験と代理体験    
13:00 OJTとOJL(On the Job Learning) 講義 40分
   ・OJTの特質と現行OJTの課題    
   ・発展形としてのOJL(職場の在り方、上司・部下の関係、行動(目的)、学習方法、人材育成の意味)    
13:40 プロジェクト演習【経験学習】Ⅲ<振返り・省察~概念化>   120分
   ・システム的なものの見方(視野の拡大) 講義 (20分)
   ・内省的観察と抽象的概念化、持論化する力、コンセプチャルスキル 演習 (50分)
   ・自ら学んだもの(マイセオリー)を今後の活動にどう活かすか 発表 (50分)
15:40 動機付け 講義 60分
   ・行動科学と最新モチベーション理論、人材像の変化、熟達者の特徴    
   ・自己効力感と成長実感、学習を阻害する要因/促進する要因    
   ・学習環境とアフォーダンスという概念、文脈と即興性    
16:40 研修のまとめとアンケート(17:00終了)   20分