何故OJL(オンザジョブラーニング)か
ビジネス環境が激しく変化する中で、競争力のある製品やサービスを提供し、顧客から高い信頼を獲得するためには、現場第一線の組織や人材の能力向上が必須となっている。従来のOJTでは、この変化に対応することは難しい。
変化に対応するためには、継続的な学習が必要である。学習は仕事場とは離れた場所に行かなければできないという事はない。毎日の仕事を通じて「学ぶ」ことが出来れば、即、実践力が高められることになる。
学習の素材は「日々の経験」であり、学習は「日々交わされる会話や対話」を通じて行われる。
人は一人では成長できない。又、その術を持っている人は少ない。従って、チームや組織のメンバーとの対話やコミュニケーションを通して、教え合い、学び合うという学習する文化を醸成することでこれが可能となる。
OJLの定義
OJLは座学で学習するのと異なり、毎日の仕事をしながら「どうすればもっと上手くできるか、もっと早くできるか、もっとたくさんできるか」を学習し続けることである。
OJLを実践するためには、以下のような方法で実践する。
OJLを推進するスキーム
OJLの基本とスキームと磨かれる能力
OJLによる効果
ある企業のOJL実証から得られた効果
チーム運営に関する効果
①コミュニケーションが活発化し、チームが活性化した。
②メンバーのモティベーションが向上し、目的達成意欲が向上した。
メンバーの学習意欲に関して
①学習することに意欲的になった。
②他のメンバーの良い点を学ぶようになった。
③他のメンバーに知識を伝えるようになった。
④研修への参加意欲が増した。
約1年の実績ではあるが職場の活性化、仕事や学ぶことへの前向きな状況が生まれている。
職場のエンゲージメントが高まっているように見える。エンゲージメントは生産性を高め、働く意欲、成長する意欲、目標達成への意欲を向上させると言われている。
組織の成長と人の成長が同時並行的に行われることになる。
OJLが目指すもの
一般的に次のように言われている。
OJL活動はチーム内の継続的な学習、活発なコミュニケーション、相互に信頼できる関係をつくることで、上記で述べられた「エンゲージメント」を高めることになる。
活動から醸成される「文化」は、組織と個人が互いに成長を支援し合うことを最重要課題に位置付ける文化である。「OJL]は現場、職場の活性化を図り、個人も組織も同時成長できる仕組みを構築しようとするものである。